せっかくカーテンを新調したのに、なんだかサイズが合わない……そんな経験をしている人が、実は少なくないのだとか。カーテンは、窓の幅や丈、吊り方、開き方などによって、適切な高さや幅が変わるため、それぞれに合わせた測り方を把握しておく必要があります。そこで今回は、カーテンを買ったり、オーダーしたりするときに役立つカーテンサイズの測り方をお伝えします。
窓のサイズや形を、チェック!
最初に、カーテンを取り付ける窓のサイズや規格・形をチェックしましょう。窓にカーテンレールはついていますか? ついていない場合は、まず、カーテンレールの取り付けが必要です。高さを測るときは、カーテンレールにぶら下がっている、ランナーというカーテンのフックを引っ掛ける金具の下から計測します。ポールを通すためのタブがついているタイプや、カーテンに直接ポールを通すタイプのハトメの場合は、レールの最上部から測ります。また、幅の計測は、機能レールなら両端にある固定ランナーの中心から、装飾レールなら装飾キャップを除いた端から端までを測ります。
計測ができたら、それぞれ窓に合わせて発注サイズを決める必要があります。一般的な採寸方法と発注サイズは、次のとおりです。
腰高窓
高さ:ランナーの下から窓枠まで測り、15~20cm足します。
カーテンを掃き出し窓と同じ高さで取り付けたい場合は、掃き出し窓と同様に計測を。
横幅:レールに適した方法で幅を測り、そこに5%足した数値が発注幅になります。
掃き出し窓
高さ:ランナーの下から床までを測り、1~2cm引きます。
横幅:レールに適した方法で幅を測り、そこに5%足した数値が発注幅になります。
出窓・カーブのある窓
① 出窓のでっぱり部分でなく、室内側にとりつける場合
通常の、腰高窓・掃き出し窓と同様に計測します。
② 出窓のでっぱり部分にとりつける場合
高さ:ランナーの下から窓台まで測り、1cm程度引きます。
横幅:曲がっているレールの長さをずれないように気をつけて正確に測り、5%を足します。
レースカーテンは、それぞれドレープカーテンのサイズから高さを1~2cm程度引くとよいでしょう。カーテンレールの高さが、ドレープカーテンと異なる場合は、ずれの分の数値を計上します。
カーテンの吊り方・開き方は?
基本の採寸が終わったら、カーテンの吊り方や、開き方をチェックします。オーダーカーテンの場合は、それぞれ注文の際に希望するタイプを伝えましょう。
吊り下げ方によってフックを選ぶ
吊り方のチェックというのは、カーテンのフックを、レールの下に吊り下げるか、レールの前に吊り下げるかなどの違いを見るということです。フックには、「Aフック(天井付け)」「Bフック(正面付け)」があります。Aフックはレールを見せるタイプで、装飾レールに使います。一方、Bフックは、レールを隠すタイプで、レールを隠したいときに使います。
開き方を確認する
カーテンが真ん中で分かれていて両側に開く「両開き」、1枚のカーテンを片側に開く「片開き(右寄せ)」「片開き(左寄せ)」があります。両開きの場合は、横幅を2分の1にしたサイズのカーテンを2枚購入します。既成品のカーテンは2枚組で販売していることが多いです。
失敗しないための採寸のポイント
基本の採寸や吊り方、開き方が分かったら、次は失敗しないための採寸ポイントを覚えておきましょう。ショップや商品によって、計測方法が異なる場合は、それに従ってください。
すぐ下に家具があるなら、家具に合わせた高さに
腰高窓のすぐ下の壁に家具がある場合は、カーテンが擦れてしまうことも。家具の面から1~2cm上のところまでの長さになるように、高さの数値を調節することが望ましいです。
長さを短くして予算を押さえる!?
オーダーする場合は、カーテンサイズの選び方によって値段が変わることがあります。長さを短くして予算をおさえたい場合は、どの程度までなら短くしても大丈夫か、しっかり考えてみましょう。寸足らずのカーテンは、見栄えが悪いだけでなく、隙間から冬の冷気が入り、室内を冷やすことにもつながります。
ネットショッピングでも安心
ネットショッピングでも、基本の採寸や吊り方、開き方などの確認がしっかりできていれば、問題ありません。選んだ商品の入力フォームに従って注文すれば安心です。オーダーカーテンはサンプルももらえるので、生地の品質を確かめてから作ることもできます。わからないことや不安なことがある場合は、親切にサポートしてもらえるので、ぜひ気軽に問い合わせて、納得のいくお買い物を楽しんでくださいね。
ポイントを押さえて、失敗しないカーテンの採寸を
カーテンは計測を失敗してしまうと後悔する結果になることも。しかし、測り方のポイントさえ覚えておけば、難しいものではありません。きちんとポイントを押さえて、失敗のない計測しましょう。窓にぴったりと合うカーテンを選び、快適な暮らしを手に入れてみませんか?