ラグは敷くだけでお部屋の印象ががらりと変わる便利なアイテム。しかし、ラグ選びは失敗しやすいという声も少なくありません。色や触り心地に一目ぼれして買ったら、サイズが合わなかった……。寒さ対策や騒音防止など、機能重視で選んでみたら思い通りではなかった……。そんな失敗をしないために、選び方の基本を押さえて、機能的でおしゃれなラグを探してみませんか？
大きくても小さくてもダメ！目的に合わせたサイズの選び方
ラグはインテリアのためだけでなく、生活音の軽減や転倒した際の衝撃吸収、冷暖房の効率アップなどさまざまな役割があります。また、お部屋にぴったり合わせるためには、ジャストサイズであることが大切です。目的に合ったラグの大きさを紹介します。
■ ダイニングテーブルの下
食事の際はイスを引くため、テーブルまわりに750mm程度の余裕をもたせましょう。
■ テレビの前
床に寝そべってテレビを見るなら、手足が十分に伸ばせるくらいのサイズが快適です。
■ ソファーまわり
ソファーの手前にラグを敷くなら、ソファーの幅より少し大きめにすると、バランスが良くすっきりまとまります。
■ こどもの遊び場
こどもの動線とお気に入りの遊び方からサイズを判断します。やんちゃ盛りのこどもは少し大きめくらいが安心です。
このように、ラグは場所ごとに最適な大きさが違います。サイズ選びに迷ったら、もしラグがあったらどんな感じになるかをイメージしながら、試しに布やシーツなどを敷いて確認してみましょう。
ふわふわ？ツルツル？素材やテクスチャーの違い
ラグは素材やパイルの形状（テクスチャー）で肌ざわりや機能が変わります。敷く場所に最適な種類を選ぶことが、快適な暮らしへ導くポイントとなります。まずは基本的な素材の特徴を押さえておきましょう。
■ 綿
小さなこどもから年配の方まで安心のやさしい肌ざわりが魅力です。
■ ポリエステル
お手入れやしやすいため、こどもやペットのいる家庭にはおすすめ。
■ ウール
夏は涼しく、冬は暖かいため、一枚で日本の四季に対応できます。
■ アクリル
発色性が良い素材のため、他にはないカラフルな色があります。
■ シルク
高級感がある上品な光沢が特長。ただし、価格は高めです。
■ ナイロン・ポリプロピレン
耐久性が抜群。特に、ラグで爪をとぎたがるペットがいる家庭に最適です。
■ 麻
汗ばむ季節でもさらりとした肌ざわりです。
素材の特長を活かして、置く場所にぴったりのラグを選んでみてくださいね。次は、テクスチャーについて解説します。
■ 平織
経糸（たていと）と緯糸（よこいと）で織られたもの。押し跡がつきにくく、家具の下に敷くのに最適。
■ ループ
先端が輪状になっていて、弾力性がある肌ざわり。耐久性に優れています。
■ カット
ループの毛先を切ったもので、やわらかさが特長。毛足が長いものから短いものまでさまざまなバリエーションがあります。素足で過ごす場所に置くと快適。
テクスチャーによって耐久性や踏み心地が異なるので、用途に適したものを選びましょう。素材やテクスチャーの違いがわかると、理想的なラグに出会いやすくなります。
どんなお部屋にしてみたい？イメージにぴったりのおすすめラグ
お部屋の印象を大きく変えるラグ。自分がどんなお部屋で何をしたいかをイメージしてから購入すると失敗を防げます。なかでも柄と色はラグ選びの重要ポイント。お部屋のイメージに適したラグの選び方についてお伝えします。
カラフルなラグをセンス良く取り入れたい
ラグの色合いとお部屋のインテリアの色合いを合わせるのがポイント。たとえば、お部屋のテーマカラーが決まっているならそれと同色か相性の良い色を選ぶとよいでしょう。カーテンやインテリア小物などからお部屋のなかで印象的な色を1～2色チョイスしてラグを選ぶのもおすすめです。
存在感があるラグを主役にしたい
ラグ以外の家具は極力シンプルな単色使いにして、ラグの存在感を引き立てるとすてきです。大柄なものを選ぶ場合は、柄が目立つように敷くのもポイントです。北欧テイストやレトロモダン、フレンチテイストなどお部屋のイメージに合わせたテイストの柄を選ぶと、大柄でもなじみやすいでしょう。
狭い部屋を広く見せたい
狭いからおしゃれなラグなんて敷けないとあきらめないで。円形のラグならおしゃれ感が出ますし、お部屋が広く見えます。存在感のあるカラーを選ぶと、さらに印象的になります。
機能性とインテリア性があるお気に入りを
ラグを変えるのは部屋の模様替えよりも手軽です。お気に入りをいくつかそろえて、季節や気分で変えてもいいですね。こども部屋はポップやキュートなもの、ダイニングはさわやかなもの、リビングはリッチ感のあるものなど、お部屋ごとの印象に合わせて違ったテイストのものを選ぶのも楽しいですよ。おしゃれなラグを取り入れたすてきな暮らしを始めてみませんか？
