「マットレスがへたってきた気がするけれど、買った方がいい?」「何を基準に選べばいいの?」普段はマットレスの替えどきなんて気にしたことがなくても、気にしだすと分からないことだらけ。替えどきや選び方など、マットレスの疑問にお答えします。
マットレスの替えどきは?
マットレスの寿命がどれくらいなのかと聞かれても、見当がつかないという方も多いのでは? マットレスの寿命は、長くて10年といわれています。マットレスは毎晩、私たちの身体を支え続けているのですから、劣化しないはずはありませんね。製品や使用状況によってはその寿命が大幅に短くなることもあるので、実際に使っているマットレスの状態をみて替えどきを判断することが必要です。
チェックポイントは「へこみ」
へこみが出やすいのは中央のあたり。ここは腰やおしりが乗る場所で、体重がかかりやすい箇所です。そのまま使い続けると身体が猫背に折れた状態で寝続けることになり、身体の不調を招く原因になりかねません。
スプリングに当たっている感触がある
マットレスに横たわると、背中に内部の金属が当たる感じがするときは、表面のクッション材やキルトにへたりが出てしまっています。
表面の布地が破れてしまっていると、内部のコイルが飛びだしてくる可能性があり危険です。この状態ではコイルの弾力性もなくなっています。
きしむ
きしみを感じるときは、まずマットレス以外の原因を確認してみて。ベッドがきしんでいるのではないか、床との接地面に異常はないか、マットレスとベッドがずれていないか、といった点を確認してください。やはりマットレスがきしむ場合は、買い替えどきです。
マットレスの種類
いま使っているマットレスの種類はご存じですか? 何気なく使っているマットレスにも、さまざまな種類があります。買い替えの際は、それぞれの特徴を把握しておくと、より満足いくマットレスに出会うことができます。
ボンネルコイル
マットレスのなかのコイルが連結された状態で並んでいて、面で体重を支えます。部分的な沈み込みが少ない硬めの寝心地です。
高密度スプリング
コイルが連続していて、ボンネルコイルよりも密度が高くなっています。重さを横に分散させる力が強く、ハードなのが特徴です。
ポケットコイル
小さなコイルがひとつずつ袋状のポケットに入って並んでいます。コイル一つひとつが独立しているので、身体をたくさんの点で支えるフィット感があります。
低反発素材
ウレタンでできたマットレスで、コイルは入っていません。体重がかかると身体の形に合わせて沈み込みます。
種類によって寝心地に違いが出るため、マットレスを選ぶときはその特徴をしっかりと理解しておきたいですね。
マットレスの選び方
どんなマットレスがあるのか分かったところで、何を基準に選べばよいのでしょうか。横になってみた感覚で決めるというのもよいですが、ほかにも留意しておきたいポイントがあります。
良い寝姿勢を支えられるか
まっすぐ立った状態をそのまま横にした姿勢、それが最良の寝姿勢といわれます。ポケットコイルは身体のそれぞれの部位に合わせて沈むので、自然な寝姿勢を作りやすいマットレスです。低反発素材は身体にフィットしますが、柔らかすぎるとおしりが沈みすぎて腰痛の原因になる場合があります。
通気性のよさ
汗っかきの人や畳の上にマットレスを敷く人は湿気が気になりますね。ボンネルコイルか高密度スプリングは通気性の面でおすすめ。こまめに干すのであれば動かしやすい薄めのものや、折りたたみタイプが便利です。
パートナーの寝返りが気になるなら
ひとり用なら問題ありませんが、パートナーの寝返りで目を覚ましやすいという人は、動きがマットレス全体に伝わるボンネルコイルや高密度スプリングは避けた方が無難です。低反発素材は動きや沈みが横に広がりにくいので、ふたりで寝る場合におすすめです。
処分するときのことも考えて
自治体によってはコイル入りマットレスの回収をしてくれないケースがあります。その場合には民間の処理業者に有料で引き取りを依頼することになり、手間と費用がかかります。
品質を重視して快適な眠りを
人間の身体にとって欠かせない睡眠。それを支えるマットレスは、品質にこだわって選びたいですね。あなたのこだわりを詰め込んだマットレスで、より快適な眠りへと導きましょう。