カーテンは部屋の印象や居心地のよさを左右するひとつの重要な要素です。カーテンの種類や素材、柄や色のテイストによって印象がガラッと変わりますし、部屋が広く見えたり狭く見えたりすることも。部屋の印象がなんとなく気に入らないという方は、カーテンを変えることで悩みが解決するかもしれません。暮らしを素敵に変えるワンランク上のカーテン選び、してみませんか。
カーテンの種類と特徴
カーテンは色やデザインだけでなく、形状や機能などさまざまな種類があります。カーテンの種類は大きく分けて以下の4つがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ドレープカーテン
ドレープカーテンとは厚手の生地のカーテンを指します。保温や遮光の効果もあり、色や素材も豊富。色によるカラーコーディネートができたり、素材によってインテリアのイメージをガラッと変えたりすることもできます。遮光カーテンや断熱機能を備えたカーテンなど目的によって選ぶこともできます。
レース
透明感をもった、薄手のレースや繊細な刺しゅうの模様が入ったものなどデザインも豊富です。直射日光をやわらかく遮り、室内の目隠しの役割も。ドレープカーテンに比べて通気性も高いので、風通しよく快適な状態を保つこともできます。熱や紫外線を防いでくれるものや、しっかり目隠しできるミラータイプも。
スクリーン
上下や左右に開閉するタイプのカーテンです。布だけでなく木製や紙製のものもあります。ドレープがないのでスッキリとした印象になります。上部に巻き上げるロールスクリーン、上部に折り畳んでいくプリーツスクリーン、左右にスライドさせるスライディングスクリーンなどがあります。
ブラインド
スラット(羽根)の操作によって採光を細かく調整することが可能です。部屋の明るさを適度に保ちながら外からの視界を遮ります。アルミ製のシャープな印象のものが多いですが、木製のものを選べば温かみのあるイメージを演出できます。
インテリアとしてのカーテンの色の選び方
カーテンは、デザインによってインテリアの主役にも脇役にもなります。カーテンをメインのインテリアとして使うか、サブのインテリアにするか、パターンごとに色の選び方をご提案します。
カーテンをメインで考えるなら大胆な柄もOK
部屋の壁や家具とのバランスを見ながら、カーテンの色や柄を決めます。一般的に、天井や壁のトーンはオフホワイトやアイボリー、ベージュなどの落ち着いた色調で統一され、これが部屋のベース色になることが多いでしょう。このベース色で部屋全体を統一しながら、さらに主役となる色と、ほんの少しの差し色をカーテンの柄や家具の一部、置物などに取り入れて。カーテンをインテリアのメインとして目立たせるなら、少し大胆な柄のものを選ぶのもオススメです。
ベースカラーにするなら色の配分を考えて
家具や額絵などをインテリアのメインにするなら、カーテンは天井や壁に近い色の無地か淡い模様のデザインのものにしましょう。ベースの色は全体の7割ぐらいを占めるのがよいといわれています。カーテンを脇役のベースカラーにすると、部屋はゆったりと落ち着いたイメージに。クッションや小物で差し色をいれると、ぐっと洗練された印象に。差し色にはベースカラーと反対の色や少し濃い強めの色を選ぶと引き締まった印象になりますよ。好みの色の組み合わせを楽しんでくださいね。
部屋によって目的を考えてカーテンを選ぼう
部屋の用途によって選ぶカーテンも変わってきます。具体的にどういったことを解決したいかを考え、目的に合ったカーテンを選びましょう。
リビングを広く見せるには?
リビングは、家族の誰もがくつろげるような落ち着いた雰囲気が理想的です。色やデザインで印象を変えていくことができますが、カーテンレールのデザインや位置も工夫したいところ。天井に近い位置からカーテンを吊ると天井が高く見え、カーテンを窓より幅広くすると部屋が広くゆったりと見えるといわれています。目の錯覚を利用した効果ですが、リビングカーテンには有効なテクニックだといえるでしょう。すっきりとした印象にしたい場合はロールスクリーンという選択肢もあります。
大人の寝室や子供部屋にほしい機能は?
部屋の明るさや温度なども、カーテンによって左右されます。寝室には、ぐっすりと眠れるよう光を通さない遮光機能があるといいですね。しかし、朝寝坊をしてしまうお子さんの部屋でしたら、むしろ、朝は明るくまぶしくなるカーテンを選ぶのもひとつの手です。また、ほかにも、遮音や防カビ、保温、防炎、防水、防電など機能はさまざま。予算や用途、素材の質感なども考えながら選びましょう。
部屋が見違えるようなカーテン選びを
カーテンを変えるだけで、部屋の印象だけでなく、住み心地まで変わるもの。機能とデザインを考えてポイントをおさえたカーテン選びをすれば、ワンランク上の部屋作りができます。新しいカーテンで、いまよりもっと魅力的で心地よい部屋に変身させてみてはいかが?