おしゃれなラグに憧れているけれど、お手入れや掃除が大変そうだと思っていませんか? 特に小さなこどもやペットがいると購入をためらいますよね。そんな迷いがあっても、あらかじめ家庭でできる簡単なお手入れと掃除の方法を押さえておけば大丈夫! ぜひ、おしゃれなラグを住まいに取り入れてみてくださいね。
場所と目的に合わせたラグ選びが大切
ラグは使用する場所や目的によって適した素材が異なるもの。快適かつ清潔に使うためにも、使用する場所に応じた素材やパイルの形状(テクスチャー)を選びましょう。
たとえば、キッチンの水まわりやダイニングテーブルなど、水がかかったり汚れが付いたりする場所には、はっ水加工が施されているものや、ウールやポリプロピレン、アクリルなど吸水性が低く汚れが落ちやすい素材が便利です。また、家事で忙しく歩き回るため、歩行性が良いループパイルが安全。シミが気になる場所には、柄物や色の濃いものを選ぶと汚れが目立ちません。
毎日外で遊んで泥だらけになって帰ってくるこどもたちの部屋は、汚れやすいものです。こども部屋に置くラグは抗菌加工やはっ水加工で汚れが付着しにくいものが役に立ちます。テクスチャーは耐久性があるループパイル、素材は安価で丈夫なポリエステル素材がぴったり。汚れが気にならないカラフルでポップな柄物を選ぶのもコツです。
ベッドルームには素足で心地よいカットパイルがおすすめ。ふんわりやわらかな感触がやさしく眠気を誘います。汚れる場所ではないため、毛足が長いリッチな質感のものでも大丈夫です。冬場は温かいウール、夏場はさらりとしたポリエステル素材と、使い分けてもいいですね。
このように、ラグを適材適所に敷くことで、日常のお手入れや掃除も楽になります。汚れやすい場所にははっ水加工、衛生面が気になる場所には抗菌加工が施されているものを選ぶとより清潔を保てますね。もし、目当てのラグにはっ水加工がなくても、市販のはっ水スプレーを使えば自分で加工もできますよ。
日常のお手入れでお気に入りをいつまでも大切に
ラグをいつまでもキレイに保つためには、日常のお手入れが大切です。そして、月に一度は念入りな掃除ができれば、ラグの寿命がさらに長持ちします。
ラグのお手入れの基本は掃除機
ラグにはゴミや汚れが溜まっています。それらを吸い出すために、掃除機を毛並みと逆方向にかけます。毛を起こして奥のゴミを吸い上げるイメージです。ぐいぐい押し付けるのではなく、軽くかけるのがコツ。掃除機にカーペット用のヘッドがあれば活用してみましょう。
今人気の毛足が長くふわふわしたシャギーラグは、掃除機をかけにくく感じることも。特に毛足が長めのものはゴミやほこりが溜まりやすいため、掃除機のヘッドを細めのノズルに取り替えると、奥まで吸い取れます。こまめなお手入れを心がけて、清潔を保ちましょう。
月一度は念入りな掃除を
日常のお手入れに加えて、月一度はしっかり掃除をしたいですね。まず、カーペット用のブラシでブラッシングします。手でなでたときに色が濃くなる方向にかけてから、掃除機でゴミを取り除きます。その後、中性洗剤を薄めたぬるま湯で毛並みに沿って拭き掃除をしてから、裏返して屋外に陰干ししましょう。時折、ラグの裏から叩いてゴミを落とします。
いざというときも慌てない!緊急時の裏技
お気に入りのラグにこどもがジュースをこぼした! ペットがおしっこをした! そんなとっさの場面でも、部分汚れの対処法を覚えておけば慌てずに済みますよ。
■ ジュース
固く絞ったタオルで拭きます。シミが残るなら薄めた中性洗剤で拭きます。
■ ケチャップ
ペーパータオルでできるだけ吸い取り、酢で拭きます。色が残ったらオキシドールで漂白。そのままにしておくと色が抜けてしまう場合があるので、絞ったぬれタオルで十分拭き取りましょう。
■ しょう油・ソース
ペーパータオルでできるだけ吸い取り、薄めた中性洗剤で拭きます。色が残ったらオキシドールで漂白。そのままにしておくと色が抜けてしまう場合があるので、絞ったぬれタオルで十分拭き取りましょう。
■ クレヨン
消毒用アルコールをつけた歯ブラシでただき出してから、ぬるま湯で拭き取ります。
ラグの部分汚れをしっかり落とすには、なるべく早く対処することが肝心。また、ごしごし力を入れて落とすと、かえって汚れが奥に残ってしまいます。ポンポン叩いて汚れをぞうきんやタオルに吸わせるようにするのがコツです。
毎日のお手入れでお気に入りを大切に使う
ラグのお手入れは意外と簡単。初めは面倒な掃除機かけも、慣れれば短時間で終わります。お気に入りのラグを丁寧にメンテナンスして、大切に使いたいですね。セルフケアも大切ですが、シミがどうしても取れなかったり、長年使って汚れが気になったりしたら、専門店やクリーニング店に相談してくださいね。