お部屋の印象は見た目だけで決まるものではなく、香りも大切な要素です。インテリアにこだわったら、その空間に合うアロマをプラスしてみましょう。しかし、アロマとひと口にいっても、その種類も楽しみ方も実にさまざま。今回は、ルームフレグランスを楽しむ方法とお部屋ごとに適したアロマの選び方を紹介します。
香りでココロとカラダを元気に
「アロマセラピー」とは、植物の香りやさまざまな働きの力を借りて、心身を穏やかな状態に導き、自然治癒力を高めようとする療法のことで、医療の現場で用いられることもあります。香りの人の脳への働きは、リラックスや癒しの脳波が出る香りもあれば、覚醒の脳波を出して集中力を向上させる香りもあるといわれています。
アロマを生活に取り入れることで気分を変えて、ココロをリフレッシュすることができます。ストレスを減らすのは健康にも大切なこと。リラックス効果や安眠効果が期待できるアロマを使えば、カラダの不調軽減にもつながりますね。
ルームフレグランスを楽しむ方法
お部屋のフレグランスとしてはどのような方法があるのでしょうか。使い方や持続性をみていきましょう。
アロマポット、アロマキャンドル
アロマポットは、キャンドルでアロマオイルを熱して香りを広げます。アロマキャンドルは、アロマオイルを混ぜて作られたキャンドルです。
アロマポットもアロマキャンドルも、火をつけている間だけ香りが出るもの。火を使うのでアロマを楽しんでいる間はその場を離れられません。子どもがいるおうちでは、取り扱いに細心の注意が必要です。
ドライハーブ、ポプリ
乾燥させたハーブやポプリをお皿に入れたり布で包んだりしてお好みの場所に置いておきます。見た目も華やかで、インテリアとアロマを同時に楽しめます。香りは持続しますが、近くに行かないとなかなか香りに気付かないというのが難点です。
アロマディフューザー
水を入れて、ミストと一緒にアロマオイルを拡散させる機械。電源を入れている間は持続的にアロマを楽しめますし、火を使わないので寝室や子どもがいるおうちでも安心ですね。オイルがミストに混ざって出てくるので、お部屋全体に香りが広がります。
アロマ加湿器
加湿しながら香りも広げてくれるのがアロマ加湿器。前出のディフューザーよりもタンクが大きく、加湿効果も強いです。一台でお部屋の乾燥対策をしながら好きなアロマも楽しめる優れものです。
香り選びはお部屋別に
好きな香りをおうち全体に広げるのも良いですが、お部屋ごとにアロマを変えてみませんか? お部屋のイメージや用途に合わせたアロマを取り入れることで、毎日の暮らしにメリハリが出てきます。
玄関
家の顔ともいえるのが玄関。どんなイメージを家族やゲストに与えたいかでアロマを選んでみましょう。ローズマリーのエネルギッシュな香りは、毎朝の元気な「いってきます」をサポート。すっきりさわやかな雰囲気でゲストを迎えたいならミント系がおすすめです。
リビング
家族がくつろぎの時間を過ごす場所は、明るく温かみのあるアロマが向いています。華やかでやさしく包み込んでくれるようなローズの香りや、ほっとリラックスできるヒノキの香りはいかがでしょうか。
インテリアに合わせたアロマの選び方もあります。ナチュラルテイストならオレンジやジャスミンが穏やかな空間を演出します。無機質になりやすいシンプルテイストのお部屋は、イランイランやサンダルウッドなどのエキゾチックな香りを合わせてみてください。スマートなおしゃれさを残しつつ、居心地の良い雰囲気になりますよ。
寝室
一日の疲れを取るための寝室にはリラックスや安眠の効果があるアロマを。ラベンダーはリラックス作用で有名ですが、そのほかにもカモミールやレモンバームなども気持ちを落ち着けるアロマとして知られています。
インテリアに合った香りを
気分を変えて、暮らしに彩りを与えてくれるアロマ。香りの効果も使って、お部屋のイメージを演出してみましょう。お部屋のテイストとぴったりと合う香りに出会えれば、さらに居心地の良いお部屋になりますよ。インテリアの要素のひとつとして、アロマ選びを楽しんでみませんか?