毎日やっているのに、どんどんたまっていく家事。真面目に取り組むほど、あれもこれもと頑張ってしまいがちですよね。家事に追われて疲れてしまっては、毎日の暮らしも色あせて感じるもの。日々のちょっとした工夫で、負担を軽くしてみませんか？　時短テクを上手に取り入れて、家事でヘトヘトな毎日をいきいきとしたものに塗り替えましょう！

汚れるものは置かない、カバーする

水まわりやキッチンまわりでは、触れたくないような汚れを発見してしまうことも。そんな想像するだけでちょっと気が引けるものは、まず「絶対に置かなければいけないかどうか」を考えてみましょう。ヌルヌルの三角コーナーを洗いたくないのなら、いっそのこと使い捨てのものを活用するのもひとつの手です。

コンロまわりは油によるベトベト汚れがつきやすい場所。キッチングッズや調味料をそこに置くと、掃除すべきものが増えてしまいます。本当に必要なのか、置くのはそこでなければだめなのかを考えて、汚れやすい場所はできるだけすっきりさせましょう。どうしても必要なものを置く場合は、掃除しやすいかどうかも考えたラックを検討してみましょう。丸洗いしやすい素材であれば気がついたときに食器と一緒にさっと洗ってしまえばいつでもキレイな状態を保つことができます。また、そのほかにも汚れを予防するためにカバーをしてみても。油汚れがたまりやすい換気扇や、ほこりを吸う空気清浄機の後ろなどは、フィルターを貼るだけで掃除の時短テクになります。

半調理を取り入れて時短！　節約！

料理を作るときに手間と時間がかかっているのは、最終的な加熱や仕上げよりもむしろ、それぞれの食材の下準備ではありませんか？　買ってきた食材をあらかじめ切る、加熱するなどの下ごしらえをして小分けにして保存することを「半調理」といいます。時間があるときにここまでの作業を一度にまとめてやって冷凍保存しておくことで、毎日時短料理を取り入れられます。
小分けしてすぐ使える状態にしておくと、いろいろな食材を少しずつ食卓に並べられるようになります。バランスが良くて健康的なうえ、必要な分だけ使って残りは取っておけるので経済的。メリットがたくさんです。

調理のたびにまな板と包丁を使わなくてよいように、野菜はそのまま冷凍保存できるものは切ってから小分け保存しましょう。ひき肉や玉ねぎ、きのこ類はあらかじめ炒めておくと品質が変わりにくくなりますよ。お肉やお魚は「下味をつける」「粉をまぶす」「衣をつける」という工程までやっておくと便利。そのまま焼いたり揚げたりするだけでメイン料理がすぐに完成しますね。そのほかにも「湯通し」「蒸かす」「マッシュする」など、前もってできることはないか探してみるとたくさんアイデアが出てきます。

洗濯で時短！　量を減らす、つけおきを活用する

洗濯は身体への負担が大きい家事のひとつ。手っ取り早く負担を減らす方法は、洗濯物そのものの量を減らすことです。例えば、ひとり1枚使うバスタオルをフェイスタオルにできないか検討してみましょう。洗濯物が乾きにくい時期でも、フェイスタオルなら干すスペースも時間も節約になりますね。

に汚れやにおいがつきやすい子供の服は、部分洗いをしたり二度洗いしたりと手間がかかるもの。汚れは早めに落とすことで落ちやすさに差が出ます。においは菌の繁殖が原因なので、こちらも菌を増やさない早めの対応がポイントになってきます。そこでおすすめなのがつけおきです。洗濯機に入れるまでの間に、セスキ炭酸ソーダや重曹などのアルカリ剤、洗濯洗剤を溶かしたバケツに放り込んでおきましょう。泥汚れがひどくなければ、バケツの水ごと洗濯機に入れてしまうことができますよ。すぐに洗濯機を回せないときでも、あらかじめ汚れを浮かせておくことで洗濯後の仕上がりが違います。

洗濯物の干し方ひとつとっても、振りさばいてしわにならないようにするとアイロンの手間を軽減できますし、靴下や下着類などの小物類は家族それぞれのものを分けて干せばしまうときの分類が楽になります。ひとつ先の作業まで見通してやってみると、ちょっとしたわずらわしさが軽減できますよ。

家事にもゆとりを

頑張ってやっと片付けたと思っても次から次へと出てくるのが家事。こなす方法よりも、負担を減らしていく方法を考えると家事が楽になりますよ。家事は、家族の健康と快適な生活を維持するために欠かせないもの。「家族みんなが笑顔で過ごせますように」そんな願いを込めながら、一つひとつの家事を楽しむゆとりが持てるといいですね。時短テクを活用して家事の効率がアップすれば、そんな余裕もきっと生まれるはず。